今月の陶芸 2月 早川周三

 

① 「凧」

今回は作品を3点紹介しようと思います。
① は今年が当たり年の「辰」にちなんで「龍」の文字の入った凧を紹介します。
写真は正面から見た「凧」で縦300ミリ、幅は230ミリ、厚さは20ミリで、背面に歪を防止するため、縦、横、斜め、と周囲に直径10ミリの丸い骨が入れてあります。
粘土は信楽の白土(特漉し)で、釉薬は石灰透明釉で、酸化焼成を施しています。

②  「俎板皿」

② は「俎板皿」で、15ミリのタタラに20ミリ高の足を付けたものです。タタラは十分湿気の有る発泡スチロールの箱に入れて、徐々に乾燥させた後、素焼き、本焼きと作業を進めます。
使った粘土は、信楽の白土(特漉し)、釉薬は、表、裏とも織部釉を瀬融し、酸化焼成します。寸法は長さ320ミリ、横幅210ミリです。

③ 「水差し」

③ は穴窯焼成の「水差し」で粘土は、伊賀土を使い、穴窯で24時間、赤松を燃やして焼成します。自然釉がかかった場所は赤く、かからない箇所は白く、焼けています。
寸法は、蓋のつまみの部分を含み高さ180ミリ、直径170ミリです。

 

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